岡山市でエアコンを処分する方法について不用品回収業者が解説

日本には「特定家庭用機器再商品化法」という法律があり、この法律の対象製品であるエアコンは再商品化、言い換えれば「リサイクル」することが求められています。

この記事では、岡山市でエアコンを処分する方法をくわしく解説しています。岡山市にお住まいの方は、ぜひ参考にしてください。

岡山市は条件付きでエアコンを回収

特定家庭用機器に指定されているエアコンは、全国にあるほとんどの自治体が回収していない家電です。しかし、岡山市は条件付きでエアコンを回収しています。

この条件についてはあとでお話をしますが、基本的には法律に基づくほかの方法で処分することになります。

エアコンをリサイクルする理由

エアコンをリサイクルする理由…それはもちろん、法律で求められているからですが、なぜそれを法律が求めているのか考えてみましょう。

特定家庭用機器再商品化法、いわゆる家電リサイクル法が施行されたのは1998年のことです。まさに世紀末が近づいている頃でしたが、この頃にはすでにエネルギーや資源の枯渇が心配されていました。この法律は、まさに資源のむだをなくし、リサイクルできる資源を確実にリサイクルすることを目的に制定されたわけです。

エアコンなどの家電製品にはリサイクルできる部材が多く含まれており、今はなかなか手に入らない貴重な資源も含まれているそうです。一つひとつのリサイクル対象家電を確実にリサイクルすることで、持続可能な社会づくりが確実に進められます。

先に行われた東京五輪では、都市鉱山と呼ばれる家電製品などから「採掘」された金属でつくられたメダルが話題になりました。金銀銅が含まれているのですから、リサイクルしなければならないことにも納得していただけると思います。

エアコンがリサイクルされるまでの流れ

家庭で不要になったエアコンをリサイクルするのは、その製品を製造した家電メーカーです。したがって、不要になったエアコンは、何らかの方法で家電メーカーに戻さなければなりません。もちろん、しっかりした枠組みが用意されており、しかるべき窓口に回収を依頼すれば、エアコンは確実に家電メーカーまで戻されます。

エアコンがリサイクルされるまでの流れは、大まかに以下のとおりです。

1. ユーザーがエアコンを購入した家電店に回収を依頼

2. 家電店がユーザーの元でエアコンを回収

3. 家電店が指定引取場所にエアコンを搬入

4. 運輸業者が指定引取場所でエアコンをピックアップ

5. エアコンが家電メーカーに戻される

6. 家電メーカーがエアコンを解体、リサイクル可能な資源を抽出

7. 新たな製品等にリサイクル

ユーザーは、エアコンの運搬とリサイクルにかかる費用を負担することになっています。通常、回収時に「収集運搬料金」と「リサイクル料金」として支払います。

リサイクル対象のエアコン

家庭用エアコンのほとんどはリサイクルの対象です。しかし、一部の製品はリサイクルの対象ではないので注意が必要です。

壁掛けタイプ、床置きタイプ、窓枠設置タイプの「家庭用エアコン」であればリサイクルの対象です。電気、ガス、石油など動力も問いません。室外機やリモコンなどの付属品もリサイクルの対象です。

一方、天井や壁に埋め込むタイプのエアコンはリサイクルの対象ではありません。冷風機や冷風扇、おもに工場や倉庫などで使われるスポットエアコンなどのエアコンと似た機能を持つ製品もリサイクルの対象ではありません。

ただし、事業所などで使われているエアコンでも、家庭用エアコンであれば同じ方法で処分することが可能です。

岡山市でエアコンを処分する方法

「エアコンがリサイクルされるまでの流れ」のなかで、「エアコンを購入した家電店に回収を依頼する」というお話をしました。これが原則です。

しかし、現実的には購入した家電店に依頼できない人もたくさんいますから、ほかの受入窓口も用意されています。

家電店に回収を依頼してエアコンを処分

エアコンの回収を家電店に依頼できるのは、処分するエアコンを購入したお店が近くにある人とエアコンを買い替える人です。前者は先ほどの原則どおりですが、後者は新しいエアコンを購入する家電店に処分するエアコンの回収を依頼することになります。エアコンの購入手続きと回収依頼を同時にできること、また配達時に処分するエアコンを引き渡せることがその理由です。

ネットで新しいエアコンに買い替える場合でも引き取りを依頼できるので、その方法を確認してから購入手続きをしましょう。ショップにより依頼方法が異なることがあるので注意が必要です。

不用品回収業者に依頼してエアコンを処分

家庭を対象にサービスを提供している不用品回収業者に回収を依頼して、エアコンを処分することが可能です。

作業事例やサービス内容などを紹介するウェブサイトを運営している業者であれば、家電店と同じようにユーザーの求めに応じてエアコンを引き取ってくれます。所在地や口コミもしっかり確認して業者を選べば、それほど心配する必要はありません。

投げ込まれたチラシの業者や地域を巡回しているトラックを利用することだけは避けてください。

岡山県エアコンの回収/岡山えびすサポート

不用品回収業者を利用するとメリットを得られる人

不用品回収業者は、岡山市に転入されたなど、家電店に回収を依頼できない方にとってベストな選択肢です。

エアコンのほかにも処分したいものがある方にも不用品回収業者がおすすめです。大掃除のあとなどで大量のごみや不用品がある場合は、不用品回収業者を利用すれば分別することなくすべてを処分できます。

エアコンの処分を急いでいる方にも不用品回収業者はおすすめです。電話をしたその日にエアコンを処分することも可能です。

指定引取場所にエアコンを自己搬入

地域における特定家庭用機器の回収拠点になっている指定引取場所。ここにユーザーが直接エアコンを搬入することも可能です。指定引取場所を利用する場合は、搬入前にリサイクル料金の支払いを済ませておいてください。

まず、家電リサイクル券センターのページ（https://www.rkc.aeha.or.jp/recycle_price_compact.html）でリサイクル料金の金額と支払いのときに必要なコードをメモしておきます。製品の型番等が必要です。

つづいて郵便局に行き、家電リサイクル券を手に入れてください。必要事項を記入したら、ATMや窓口にてリサイクル料金を支払います。

その後、家電リサイクル券を処分するエアコンに貼り、以下の指定引取場所に向かいます。

・センコー（株）岡山主管支店岡山営業所

住所：岡山市東区上道北方121　電話：086-279-7311

・平林金属（株）岡山工場

住所：岡山市北区下中野406-1　電話：086-241-6943

どちらの指定引取場所も平日の9～12時と13～17時に開場していますが、午前・午後ともに受付は終了30分前までなので注意しましょう。土曜日はオープンしていることもあるので、搬入を希望する場合は事前に確認が必要です。お盆や年末年始はお休みです。

指定引取場所を利用する場合は自己搬入の形になるため収集運搬料金の負担はありません。

やむを得ない場合は岡山市に収集を依頼できる

通常、エアコンなどの特定家庭用機器を自治体が収集することはないのですが、岡山市は収集依頼先が見つからないなどやむを得ない場合は、粗大ごみを処分するときと同じ流れで戸別収集を依頼することができます。

粗大ごみ受付センター（電話：086-227-5300）に電話をして収集を依頼してください。その後、指定引取場所を利用するときと同じ手順でリサイクル料金を支払い、さらに2,500円分の粗大ごみ処理券をスーパー等で購入して収集日を待ちます。なお、市の収集サービスについてくわしくは、こちらのページ（https://www.city.okayama.jp/kurashi/0000005163.html）で確認してください。