人はぬいぐるみであっても感情をもって接することができる生き物です。小さな頃にいつもいっしょにいたぬいぐるみが、大人になった今でも実家にある…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、そんなぬいぐるみでも処分しなければならないときは訪れます。ぬいぐるみを捨てることに抵抗がある人ない人、人それぞれだとは思いますが、何か捨てづらいと感じる人は多いはずです。そんな方のために、ぬいぐるみを処分する方法をご紹介します。ぜひ読んでみてください。
岡山県ではぬいぐるみは「可燃ごみ」
ぬいぐるみを捨てることに抵抗があるかないかはともかくとして、岡山県ではぬいぐるみを「可燃ごみ」として処分することが可能です。自治体により、指定のごみ袋に入らない大きなぬいぐるみの場合は「粗大ごみ」として処分すべき場合もありますが、基本的にぬいぐるみは「可燃ごみ」であると考えておけばいいでしょう。
したがって、ぬいぐるみは各自治体の「可燃ごみ」や「燃やせるごみ」などの収集日に捨てられますが、「ごみ」としては捨てたくないというのが、人の心というものです。小さな子どもがごみ袋に入れられたぬいぐるみを見かけてしまったら、泣き出してしまうかもしれません。そのため、ぬいぐるみを可燃ごみの日に出すのであれば、外から見えないようにするなどの配慮をしたほうがいいでしょう。
複数の異なる素材で作られているぬいぐるみは分別区分を要確認
燃やせる素材だけではなく、金属などの燃やせないパーツも使われているぬいぐるみは、素材ごとに分別するなど、自治体によって対応が異なる場合があるので、お住まいの自治体のホームページなどで必ず確認してください。
ぬいぐるみを処分するそのほかの方法
可燃ごみとして捨てることが、ぬいぐるみを処分する唯一の方法ではありません。不用品回収業者に処分を依頼する方法のほか、「寄付」や「売却」「お焚き上げ」といった方法で処分することが可能です。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者は、家電製品や家具など、不要になったあらゆる物品を回収している業者です。不用品回収業者に依頼すればぬいぐるみも引き取ってくれます。ぬいぐるみのほかにも処分する物があるようなら、不用品回収業者がベストな選択肢でしょう。
しかし、不用品回収業者に依頼するなら「可燃ごみとして捨てるのと大して変わらないじゃないか」と感じられる方もいらっしゃると思います。ただ、これは誤解です。
多くの不用品回収業者がリユース・リサイクルに取り組んでいます。回収した不用品の多くは素材レベルまで分別してリサイクルされます。
岡山えびすサポートでは、買い取れなかった不用品でも「輸出」や「寄付」といった独自で開拓したルートを活用することにより、リユース・リサイクルを積極的に推進しています。ぬいぐるみも同様にリユース・リサイクルの対象です。ぬいぐるみ以外にもまとまった数の不用品の処分を検討されている方は、ぜひご相談ください。
寄付
保育園や幼稚園、児童施設、病院などに、不要になったぬいぐるみを寄付する方法です。あまりにも汚れてしまっているぬいぐるみや、傷みのひどいぬいぐるみを寄付することは施設に対して失礼にあたりますが、きれいなぬいぐるみなら、これらの施設はぬいぐるみが第二の人生を送る場所として最適ではないでしょうか。
ただし、寄付受入の可否については、必ず事前に確認をとってください。寄付を受け付けていない施設もたくさんあります。
もしも、お住まいの近くに思い当たる寄付先がないようなら、寄付を仲介している団体に送る方法を検討してみてください。ぬいぐるみの寄付を受け付け、国内・海外の子どもたちへ届けているNPOや社団法人があります。送料や寄付金などを負担する必要はあるものの、不要になったぬいぐるみが、また子どもたちを癒やし、育む存在になれるのであれば、これほどうれしいことはありません。
また日本で不要になったぬいぐるみを海外へ出荷し売り上げを抽出したのちに日本の寄付団体に寄付をしている企業もございます。
こちらの企業では段ボールに不要になったぬいぐるみなどを入れ元払いで送るだけで受付が完了します。ぬいぐるみや、文具、アクセサリー、ランドセル等、寄付で届いた実績も紹介しているので安心できる寄付場所としてとても便利でオススメです。
売却
世の中には希少価値のあるぬいぐるみが存在します。押し入れの奥に眠っていたあなたのぬいぐるみが、そんな価値あるぬいぐるみかもしれません。このようなぬいぐるみなら、リサイクルショップなどではなく、特定のジャンルに強い買取店に査定に出すことを強くおすすめします。たとえば、「アンティークテディベア」なら「骨董品店」や「ヴィンテージトイのお店」、高級ブランドのぬいぐるみなら「ブランド品買取店」といった具合です。
「ヤフオク!」などのネットオークションに出品してぬいぐるみを売却する方法もあります。ネットオークションならどんなぬいぐるみでも出品できますし、需要さえあれば売却できますが、なかなか売れないと「やっぱり処分できない…」なんて気持ちになってしまうかもしれないことは、この方法のデメリットだといえます。
お焚き上げ
ぬいぐるみを単に物ではなく、物以上の存在として考えている人は少なくありません。また、映画などの影響で、ぬいぐるみには「魂」が宿っているのではないか、と考える人もいらっしゃるようです。
日本には、「物にも魂が宿る」と考える神道があります。この神道の考え方が日本人の根底にあるため、ぬいぐるみに心や魂があると考えることは不思議なことではありません。そのため、日本には「人形供養」を執り行っているお寺などの宗教施設が存在します。このような施設に人形の「お焚き上げ」をお願いすれば、安らかな気持ちでぬいぐるみを処分することができるでしょう。
お焚き上げを行っている寺社の数はそれほど多くありません。ぬいぐるみの受付方法もさまざまなので、お焚き上げを希望する方は、インターネットで調べてみるとよいでしょう。送料のほかに数千円程度のお布施(玉串料)を収めるケースが多いようです。
まとめ
可燃ごみとして処分できるとはいっても、思い入れがあるぬいぐるみは処分しづらい物のひとつです。そんなぬいぐるみを、心を痛めることなく処分したい方には、寄付やお焚き上げといった選択肢があります。不用品回収業者に依頼すれば、ぬいぐるみをリユースやリサイクルに回すことも可能です。